にわかクソガキの俺が観ると「シン・ゴジラ」がモヤモヤしてしょうがない
2016年を代表する映画シン・ゴジラ。
円谷特撮が大好きな僕にとって久々の怪獣単体の映画ということでワクワクして見に行きましたが、中途半端な知識だとすごくモヤモヤした点があったので、少しでもものいいをすると駆けつけてボロカスにこき下ろしてくる「シン・ゴジラ警察」が減った今なら多少は書けるだろうと思って書いてみます。
※書きなぐったものなので後で整理します。
- 成田亨を持ち込んだと思われるデザイン
手は「宇宙怪獣べムラー」、背中は「変身怪獣ザラガス」などデザインモチーフに数々の怪獣の名前が挙げられています。
その中でもあまり挙げられることのない「毒ガス怪獣ケムラー」という怪獣は尻尾から毒ガスを出し、初期稿では顎が分かれるギミックも搭載していた怪獣です。
今回のゴジラも顎が分かれるシーンは印象的なのですがケムラーが顎を割るシーンがカットされた理由が成田亨の怪獣三原則に反するからと考えると成田デザインを持ち込んでどうしてあんな風にしちゃったんだろうと。
有名な話では双頭怪獣パンドンがエビフライのようなデザインになった理由がまさにその怪獣三原則です。
ですが、ここはゴジラシリーズの話ですのでこの話は関係ないですねw
- 血の描写
庵野秀明氏は「ウルトラマン」を自主製作するほどのマニアです。
にもかかわらず、円谷英二が嫌った「血」を出した理由がよくわからないなぁと感じました。
ゴジラシリーズで血を出したのは円谷英二没後のガイガン戦が初めてだったと記憶しています。
ウルトラシリーズでもスタッフが目を盗んで血の描写を入れていたと聞きます。
もしかすると円谷英二自体はそんなに神格視しているわけではなくカメラワークで大きな影響を受けていた「実相寺昭雄」あたりが好きなのかもしれません。
まとめ
往年のオタクにはものすごいウケていましたが、以上の点でモヤモヤしてしまって正直あまり楽しめなかったなぁといった気分です。
ストーリーはなんだか平成ライダー臭さがあってなんかドヨーンとした感じ。
その点では「パシフィック・リム」の方がわかりやすいリスペクトがあったので個人的には楽しめました。
あと、シン・ゴジラを批判するというと「政治がどうこう」という切り口から批判している人が多いですが大半が別の映画を見てきたような感想ばかりが並んでいてそこは個人的に楽しかったです。