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悪役には「ネコ」が似合う 悪役とネコ好きの心理について

調査

「良い人」は動物好き、とりわけネコ好きの方は多いですが、「悪役」はイヌよりネコが似合うなぁと思いますし、アニメや映画に登場するキャラクターのマフィアのボスは傍らにネコを携えて撫でているシーンが多いです。悪人のボスが猫を撫でるという一つの「悪役像」は007シリーズに登場するマフィアのボス「エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド」が映画では初といわれています。

皆さんは悪役のネコ好きにどのような印象を持ちますか?

「孤高を好むんだろうなぁ」、「悪い人なのに動物が好きというギャップが良い」などといった印象ではないでしょうか。今回は2つの研究結果を基に悪役キャラクターのネコ好きについて考えてみたいと思います。

まずはアメリカで行われた研究を紹介します。イヌの飼い主、ネコの飼い主1000人に自分はどのような性格かを性格の5因子(ビッグファイブ)と呼ばれる「情緒不安定性・外向性・開放性や知性、調和性・勤勉性」に基づいたアンケートをカリフォルニア大学バークレー校とカリフォルニア州立大学イーストベイ校の研究で行ったところ、ネコ好きは「1、クリエイティブ志向」、「2、大胆で冒険好き」、「3、心配性」という性格があるそうです。反面、犬好きの人は「1、外交的」、「2、安定志向」、「3、リスクを避けたがる」という性格があるという結果がでています。

悪役には冒険心や心配性の面が見えるところや、犬好きの性格とは真逆のリスクを取った行動が多いというところをみるとやはり猫を好みやすいのでしょう。

また、日本でも興味深い研究があり、同じように性格の5因子に基づいたアンケートを大学生に向けて実施した北九州市立大学文学部人間関係学科の田島司教授の研究によると「公的な性格と私的な性格の差が大きい人ほどネコを好む」という結果が出ています。端的にまとめると「人前では陽気に振舞うけれど、一人でいるときは無口」という性格の差が大きければ大きいほどネコを好むようになるそうです。また、田島教授によると近年の「猫カフェ」ブームは人前では陽気に振舞うことが求められている時代であることから生まれたものではないかという仮説を立てていました。

実際に現代が「コミュ力」を筆頭に陽気に振舞うことをやたらと求めているように思えますし、もはや007が公開された時代とは異なり、悪役を買っているということを問わず誰しもがネコを好みやすい時代になっているのかもしれません。