「TCH」なる歯の病気(?)にかかってしまった・・・。
歯石除去のために月に1,2回歯医者に通院している私ですが、実は「TCH」という診断をされていました。
一応完治したのか最近は痛くないのでたぶん治ったと思います。
治るまでは記事にしない方がいいだろうと思って特になにも書かなかったのですが、最近になってかなり楽になったので記事にすることにします。
「虫歯」とか「親知らず」みたいなやつを表す「ギョーカイ用語」じゃなくて最近見つかった一種の現代病みたいなやつらしいです。
※ちなみに「虫歯」は「C1からC5」までの5段階評価、「親知らず」は例えば右上の歯だったら「右上+8番」のように場所+数字で表し、アルファベットは乳歯を表すとかなんとか。気になる人は下記のリンクを読んでくださいな。
まぁその辺は置いておいて、今回はその「TCH」についてまとめてみようと思います。
「TCH」ってなに?
「Tooth Contacting Habit」の略で無意識に上下の歯をくっつけてしまう病気だそうです。
「歯列接触癖」という訳が当てられています。
病気というよりはなんだろうか。「生活習慣病」みたいなアレです。
一日で上下の歯がくっつくのは食事の時間を含めても20分以内程度といわれており、
気付かぬうちに食いしばっていたり、仮にがっちり食いしばっているわけではなくても普段の癖でくっついている状態が続いていると診断されます。
これが続くと口の中の関節が圧迫されて顎関節症や歯周病、噛み合わせのずれが生まれて肩こりや頭痛の原因にもなるそう。
どんな人がなりやすい?
「TCH」が歯科学会で話題になりはじめたのが2000年代初頭で、顎関節症研究の第一人者である木野孔司先生によって研究されはじめました。
これが現代病といわれる所以は、PC作業やゲームなどの集中する作業が日常で占める割合が大きくなり、無意識な食いしばりを行ってしまうからです。
そのため、IT従事者やゲーマーのように長時間集中することを要する人なんかがかかりやすいといわれています。
食いしばるだけなら砲丸投げのようなスポーツ選手の方が歯への負荷は大きそうですが、実際は瞬間的なものだからそんなにダメージはなく、むしろ長時間上下の歯が接触していることの方が歯へのダメージは大きいそうです。
正座を長時間続けていると足がしびれますよね?
まさにそういう感じで全身の他の骨に比べるとかなり小さな「歯」に長時間負荷をかけ続けることになるのでそれが痛みになって襲ってきます。
僕の場合
僕の場合はライターとして活動していたり、ゲームもそこそこやっている人間なので見事に「ビンゴ」と来たわけです。
最初、なんだか食事の時に右奥の下の歯が痛いなぁと思い、親知らずかななんて思いながら歯医者さんに相談したのですが、臼歯のエナメル質が無くなっているから小中高と続けてきた剣道の古傷的ななにかかもしれないし(いつも行っている歯医者さんでは高校時代にあまりに顎が痛すぎてマウスピースを作ってもらいました)、もしかしたら「TCH」かもという診断がされて、しばらくはとにかく柔らかい物を食べて歯が触れ合わないようにしてくださいといわれたのでいう通りにしていたら治りました。
「TCH」のセルフチェック
治ったぜ!やったぜ!なんて記事は何の役にも立たないので先程の木野先生が紹介していた「TCH」のセルフチェック法をお伝えしようと思います。
「TCH」のチェック方法
1、正しい姿勢で正面を向く
2、唇は力をこめずに上下を軽く接触させる
3、その状態で上下の歯が接触しないように軽く離す
4、口の中に違和感があれば「TCH」の疑いあり
もし、違和感があれば歯を接触させないように意識するか、歯医者さんに相談に行くことをおすすめします。
歯を接触させないようにずっと意識をし続けるのもストレスの元になって「心」とか「精神」あたりの別の病気にかかる恐れがあるので、適切な対処法を歯医者さんと相談することが一番のおすすめです。
木野先生曰く、「鼻から大きく息を吸って口から大きく吐く」というのも効果的だそうですよ。
参考資料
「歯と健康ラボラトリー・心と身体のリラックスを誘う口もと習慣」(「朝昼晩」第35号)
関連